しららはま

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第38回明治神宮野球大会・決勝戦 2007.11.14.
明治神宮野球:高校は常葉菊川、大学は東洋大がともに初V

 第38回明治神宮野球大会は最終日の14日、神宮球場で高校と大学の部の決勝を行った。高校は常葉菊川(東海・静岡)が5−4で横浜(関東・神奈川)を降し、大学は東洋大(東都)が6月の大学選手権を制した早大(東京六)を2−0で破り、ともに初優勝を果たした。

 常葉菊川は1点を追う三回、前田のソロで追いつき、その後は好機を確実に生かして得点した。横浜は九回、土屋の3ランで1点差と迫ったが、あと一本が出なかった。

 大学は東洋大・大場と早大・斎藤が投げ合ったが、大場が2安打完封。七回に藤田の左中間ソロで先制した。斎藤は6回を1安打無失点に抑えたが、救援投手が打たれた。

 ◇チームの「強気」が勝利呼び込む…常葉菊川

 九回、横浜の土屋に3ランを浴び、1点差に迫られた。さらに失策と四球で2死一、二塁。常葉菊川の快勝ムードが一転、絶体絶命のピンチに変わった。

 右打者の代打・鈴木に対し、左腕・戸狩は6球続けてストレートを投じた。「1球目が振り遅れていたので真っすぐで押した。変化球を当てられるとヒットになる可能性もある」と戸狩。最後は138キロの速球で空振り三振。強気の投球で試合を締めた。

 このチームは常に強気だ。「バント無用」や「フルスイング」は今年の甲子園で常葉菊川の代名詞になった。それだけではない。八回の攻撃では果敢な走塁で相手を揺さぶった。2死一塁から酒井が中前打を放つと、一塁走者の町田は迷わず三塁へ。さらに三塁ベースをけって猛然と本塁を狙おうとした。結局、三塁に戻ったが、常識では予想もつかない走塁だ。

 続く伊藤が四球を選んで満塁。そこで打席に入った上嶋も強気だった。それまで土屋のスライダーにタイミングが合わず、3打席連続三振。「だから絶対スライダーが来ると思った。1球目を狙った」。その通り、スライダーを右前にはじき返し、悪送球も誘って一気に3点が入った。

 横浜の渡辺監督は「力負けです」と言った。技術やパワーに差があるわけではない。しかし、「いつでも攻める。それが合言葉」と主将の前田が語るように、ミスを恐れない気迫やワンプレーの集中力に差が出た。来年の高校野球をリードしていくであろう両校の対決。まずは常葉菊川の先勝といったところだ。【滝口隆司】

 ◇早大・斎藤との投げ合い制す…東洋大・大場

 六回、1死二塁のピンチを迎えた。東洋大の大場は、ここから直球勝負を挑んだ。球速は抑え気味だったが、キレのいいボールを内外角にテンポ良く投げ込み、早大の細山田、松本を連続空振り三振に仕留めた。「ボールに指がかかり、142キロぐらいでも三振が取れると思った」

 大場は準々決勝の東海大戦で3失点完投、準決勝の上武大戦で完封し、この日が3連投。同じく3試合連続で先発した早大の斎藤と投げ合い、「ここまで来たら技術うんぬんではない」と闘志を前面に押し出した。一方では、球速を抑え丁寧な投球を心掛ける冷静さも忘れなかった。スライダー、スプリットを織り交ぜ、早大打線を沈黙させた。

 エースの好投に打線が応えたのは七回。代わったばかりの早大・松下から主将・藤田が左中間ソロ。九回には捕手の大野が適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。こうなれば、あとは大場が抑えるだけ。早大・応武監督も「大場君は気迫で投げていた。完敗です」と脱帽した。

 大場の投球は3試合で396球。大学生活を念願の日本一で締めくくった。「直球も変化球もまだまだ磨ける」と大場。この優勝に満足することなく、さらなる飛躍を目指している。【山本亮子】

 ○…早大・斎藤は六回まで1安打投球。大場との投げ合いに緊張が高まったが、早大は七回から松下をマウンドに送った。「斎藤は五回までと考えていたが、1安打なので六回まで投げさせた。代えるかどうか悩んだ」と応武監督。しかし、松下が七回の先頭打者に一発を浴び、これが決勝点に。試合後の斎藤はさばさばした表情。力投した大場の印象を聞かれ「高校時代の自分を見ているようでした」と悔しさをのぞかせた。

 ○…横浜の左腕・土屋は制球が不安定。終盤までコーナーを突いて粘ったが八回、3安打に失策も絡んで3点を献上した。その代わり、土壇場の九回にバットで意地を見せた。1死一、二塁、好投の常葉菊川・戸狩から1点差に迫る右越え3ラン。今春のセンバツ覇者を最後まで苦しめた。今大会、投球への反省を求められて背番号10で臨んだ。この日も「他の投手も考えたが、本当のエースにしたいから投げさせた」と渡辺監督。課題は持ち越した形だが、土屋は「冬場に筋力を付け、球種も増やしたい」とエースナンバー奪還を誓っていた。

 ○…高校の部…○

 ▽決勝

横浜(関東・神奈川)

010000003◆4

00110003×◆5

常葉菊川(東海・静岡)

(横)土屋−小田(常)戸狩−石川▽本塁打 小川健、土屋(横)前田(常)

 ○…大学の部…○

 ▽決勝

東洋大(東都)

000000101◆2

000000000◆0

早 大(東京六)

毎日新聞 2007年11月14日 12時39分 (最終更新時間 11月14日 19時51分)
| ToraTora−SNOOPY | 野球 | 23:30 | comments(0) | trackbacks(0) |









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