2006.03.24 Friday
障害者自立支援法の波紋
先日、大阪・毎日放送テレビで「映像06 ぼちぼちはうす 障害者自立支援法の波紋」が深夜に放映されていました。
深夜に放映されていたので見逃すところでしたが、録画をして後日見ました。 大阪府寝屋川市にある重度障害者施設(通所)「ぼちぼちはうす」の様子が障害者自立支援法により存続の危機に立たされている。 現在の利用者は7人。20人以下の利用者の施設は国からの補助金が打ち切られるとの事である。 母体は寝屋川市民たすけあいの会。市民団体なので活動資金は慢性的に不足。 重度障害を抱える利用者はほかの施設からの利用を断られて、5年前に設立された「ぼちぼちはうす」に出会い利用している。 「ぼちぼちはうす」は本人のしたいことを尊重し、スタッフとの信頼関係を築く。利用者をメンバーと呼びスタッフと一緒のできる限りのことを行う。 「ぼちぼちはうす」の利用者のように重度重複障害を抱えている利用者は、障害が軽く努力をすれば働くことのできる人のように作業所と呼ばれる福祉施設での就労は困難である。 障害者支援法は障害があることに自己負担を求める法律かもしれない。サービスを受けた費用の1割、月に最高37200円を負担することになる。 「ぼちぼちはうす」に勤務する障害者のスタッフは障害者自立支援法が成立・施行されることに『他人の痛みの分からない人たちで正直嫌ですね。辛くなると言うより嫌な国に生まれてきたと虚しくなります。』とトーキングエイド(携帯用会話補助装置)を用いてインタビューに答えていた。 番組のエンディングで、 『国は頑張った人たちが報われる社会が大切だといいます。ある程度働く力のある障害者の中には新しい法律で就職できる可能性が広がると歓迎する人がいます。財政難だから自己負担も仕方ないと理解を示す人たちもいます。しかし、その一方で自立のためのスタートラインにも立てない人たちへの目配りは十分なのでしょうか?ぼちぼちはうすが存続するために残された手段と時間はあまり多くはありません。』 とナレーションがあったが、障害者自立支援法は多くの問題や課題を抱えて4月1日より施行される。 |