2006.11.29 Wednesday
井川慶、ヤンキースが30億円で落札
阪神タイガースよりポスティングシステムで移籍の井川慶投手はニューヨークヤンキースに移籍が決定。
来季はニューヨークで松井秀喜外野手と日本人コンビを結成になるか? 野球以外の話題でも事欠かさなかった井川慶投手。 「ラジコンヘリ」「ゲームおたく」「退寮の際に甲子園球場駐車場に掘っ立て小屋建設懇願」「胴上げに遅れ、ビールかけで泥酔」など色んな事がありました。 新天地でも話題を提供してください。 以下は毎日新聞の記事より 井川慶 ヤンキースが30億円で落札 2006年11月29日(水) 16時57分 毎日新聞 プロ野球・阪神は29日午前、ポスティングシステム(入札制度)を使った米大リーグ移籍を目指している井川慶投手(27)を、ニューヨーク・ヤンキースが落札したと発表した。落札額は2600万194ドル(約30億円)。日本人の入札金としては松坂大輔投手(西武)の約5100万ドル(約60億円)に次いで史上2番目の額となった。 井川投手との30日間の独占交渉権を獲得したヤンキースは、松井秀喜外野手が所属する名門チーム。契約が成立した場合、落札額が移籍金として阪神に支払われる。阪神は28日、落札球団名に先立って米コミッショナー事務局から連絡があった最高落札額を受諾。井川投手は29日午前、大阪市内のホテルで会見し「(ヤンキースは)伝統があり、メディアにも注目されている。(阪神)タイガースと同じ。スターター(先発)として働きたい」と笑顔で話した。 入札制度による大リーグ移籍は今オフ3件目で、松坂投手がボストン・レッドソックス、岩村明憲内野手(ヤクルト)はタンパベイ・デビルレイズと入団交渉中。【栗林創造】 ▽ヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー 我々は井川の日本での実績を高く評価している。交渉を始める機会を得て、興奮している。(ヤンキースタジアムのある)ブロンクスに来れば、ファンは歓迎する。阪神ファンは献身的だと多くの人から聞くが、ヤンキースも情熱的なファンと一緒になって、同じように彼を支援する自信がある。 【略歴】井川慶(いがわ・けい) 茨城・水戸商高から、98年にドラフト2位で阪神へ入団。03年には20勝を挙げてリーグ制覇に大きく貢献し、最優秀選手に輝いた。04年10月4日の広島戦で無安打無得点試合を達成。通算86勝60敗1セーブ、防御率3.15。 ◇ヤンキース、入札では負けられないという危機感 プロ野球・阪神の井川慶投手の入札制度による大リーグ移籍で、独占交渉権を得たのは松坂大輔投手(西武)獲得に失敗したヤンキースだった。 大リーグ一の人気球団が、米国で松坂ほどのインパクトがなかった井川に対して、予想を上回る2600万ドル(約30億円)を投入する。松坂に対するヤンキースの応札額が3000万ドル(約35億円)前後だったと米メディアに報じられているが、その資金をほぼそのまま井川に回した形。期待の大きさと、今回の入札では負けられないという危機感がうかがえる。 それでも総年俸を含めた獲得資金は、フリーエージェント(FA)市場にいる、同じ左腕で年も近い28歳のバリー・ジト(アスレチックス)よりは少なくてすむとみられ、割安感があるのも確か。井川の代理人は松井秀喜外野手(ヤンキース)と同じアーン・テレム氏で、米球界関係者によると、「ヤンキースとテレム氏は比較的友好的な関係」だという。 既にヤンキースには松井秀がおり、日本絡みのスポンサーや観客動員で、経済効果のアップはそれほど見込めない。井川はむしろ純粋に戦力として期待されている。現時点でヤンキースの来季先発陣は5人のうち4人まで固まりつつあるが、そのうち唯一の左腕であるジョンソンは43歳、ムシーナが37歳と高齢。パバーノは故障で今季を棒に振り、今季19勝と勝ち頭の王建民も右肩に不安がある。27歳と働き盛りで、しかも左腕である井川は、先発の5番手候補として貴重な存在だ。 また、入団がそれぞれ決まれば、来季は、井川、松井秀、松坂、デビルレイズの岩村明憲内野手(ヤクルト)と、ア・リーグ東地区に人気選手が集まり、日本からの注目を大きく高めることになる。 [ 11月29日 16時57分 更新 ] |