2008.04.14 Monday
阪神、横浜に競り勝つ 2008.4.13.
福原“忍んだ1勝”で2勝目!判定にもめげず頼もし7回1失点
サンケイスポーツ - 2008/4/14 8:01 (セ・リーグ、横浜1−3阪神、6回戦、阪神5勝1敗、13日、横浜)勝ちにこだわる気迫があった。厳しい判定に首をひねりながらも、最後まで集中力を切らさなかった。我慢強い投球で、福原が逆転を呼んだ。 「気持ちだけは負けないように。勝つことだけを考えて投げました」 五回までゼロ行進の投手戦。勝負どころは六回だった。二死一、三塁から金城の右前適時打で1点を失い、なおも二死満塁。対峙するのは佐伯。フルカウントから、スライダーで空振り三振に斬った。「追加点を取られたら流れが向こうに行く。2点目だけは与えないようにと思った」。最少失点に抑え、打線の奮起を促した。 冷静な裏で判定には苦しんだ。六回終了後には不満そうに佐々木球審の方へ歩み寄ろうとした。七回の打席では「(あの判定は)どうでした?」と問いつめた。それほど1球にこだわり、勝利に飢えていた。 シーズン直前、同級生の赤星、新井、金村暁と食事をともにした。「たいした話じゃないよ」と振り返るが、野球について真剣に語り合ったという。その赤星と新井の2人が八回に逆転を演出。白星を運んでくれた。「打線が頑張ってくれた」。手にした2勝目に、思わず笑みがこぼれた。「(同級生は)刺激にはなるよね」。盟友の活躍が背中を押していた。 「よく1点で踏ん張った。ズルズル行って大量点になったら、勝ちはつかないわけやから」 岡田監督も目を細め、矢野も「良い球がきてた。これで負けたら悔いが残るよ」と称賛した。7回を5安打1失点。05年から続ける横浜戦の不敗神話も「6」まで伸ばした。 「これからも負けないように、チームが勝てるように頑張りたいです」 昨季の勝ち星(2勝)に早くも並んだ。不振を極めた過去と完全に決別。頼もしき右腕が甦った。 [ 2008/4/14 8:01 更新 ] |