2006.03.14 Tuesday
他人を見下す若者たち
名古屋大学大学院教育発達科学研究科の速水敏彦教授が執筆した「他人を見下す若者たち」(講談社現代新書)は16万部のベストセラーになっている。
現代人は自分の体面を保つために、周囲の見知らぬ他者の能力や実力をいとも簡単に否定する。 世間の連中はつまらない奴だ、とるに足らぬ奴らだという感覚を、いつのまにか自分の身に染み込ませているように思える。 このように若者を中心として、現代人の多くが他者を否定したり軽視することで、無意識的に自分の価値や能力を保持したり、高めようとしている−本文より 「自分以外はバカ」の時代! ●傲慢さ ●身の回りにしか興味のない視野の狭さ ●注意されると逆ギレする精神の弱さ ●自分に甘く、他人に厳しい ●努力せずに成果が欲しい ●すぐにイラつきキレる ●無気力、鬱になりやすい ●「悪い」と思っても謝らない 若者の感情とやる気が変化している! この本を読んで日本の気質や精神的なものが根底から変わってきていると思った。現代社会のおける便利さがこのような「他人を見下す若者」を作り出したのか?読んでいて納得する部分と訳の分からない部分が交差して、これが日本の現在の姿なのかと感じた。通勤電車で読んでいたので一層リアリティを感じた。 興味のある方は是非ご一読ください。 |