2008.04.25 Friday
阪神、中日に引き分け開幕連続勝ち越し止まる 2008.4.24.
阪神12回ドロー、開幕連続勝ち越し止まる
日刊スポーツ - 2008/4/25 9:41 <中日2−2阪神>◇24日◇ナゴヤドーム 阪神の守護神藤川は、当たり前のようにマウンドへと歩を進めた。プロ野球新記録の開幕から8カード連続勝ち越しの可能性が消えた延長12回裏。開幕から11試合継続中のセーブもつかない。それでも1球入魂で強竜打線をねじふせた。中日との首位攻防戦。負けられなかった。 先頭井端を内角速球で詰まらせ、三ゴロに料理。李にはフォークで空を切らせた。ウッズには左前打を許したが、和田には速球で押して三ゴロに封じた。あと1試合で1セーブを挙げれば、93年広島大野豊に並ぶ日本タイ記録の開幕から12試合連続セーブだった。「今日はしゃべらんよ。(総力戦にも)自分のことはどうでもいい…」。そうつぶやき、バスへと消えた。私欲などない。チームのために右腕をしならせた。 先発福原が負傷退場するアクシデントを、救援スタッフ総力でしのぐ。同点で迎えた8回から登板したのは久保田だ。この回、1死三塁のピンチを脱すると、04年8月21日ヤクルト戦以来、4年ぶりの4イニングを6奪三振で無失点。「気力です。チームにこれ以上迷惑を掛けられない。勝ちたかったです…」。18日ヤクルト戦(神宮)から3試合連続で失点。 この日は意地を込め、JFK結成以来、初めてのロングリリーフを完ぺきにこなした。リーグタイ記録の月間10ホールドに到達した。岡田監督は「久保田さまさまやろう。藤川にしてもな。アクシデントから9イニングつないだ」と言った。今季初の延長戦は、08年最長の5時間1分の死闘。5投手の合計207球は、勝利への執念そのものだった。 [ 2008/4/25 9:41 更新 ] |