2008.03.09 Sunday
2008オープン戦 T−L 2008.3.8.
大声援に感謝“打”桜井、地元・滋賀での凱旋試合1安打
サンケイスポーツ - 2008/3/9 8:01 (オープン戦、阪神4−7西武、8日、皇子山)大声援に感謝“打”!! 阪神・桜井広大外野手(24)が8日の西武戦に「4番・右翼」で出場。地元・滋賀(野洲市出身)での凱旋試合で1安打を放ち、期待に応えた。故郷の温かさに触れ、右翼スタメン奪取に向けてさらに加速する。 甲子園を上回る湖国の声援に体が震えた。四方八方から降り注ぐ「広大コール」に、桜井がバットで応えた。 「つまったけど、いいところに落ちてくれましたね」 面目躍如の一打に胸をなで下ろした。一回二死一塁。追いこまれながら、先発・岸のカーブに食らいついた。差し込まれたが、持ち前のパワーで中前に運んだ。沸きかえるスタンドを見上げ、凱旋を実感した。 滋賀・野洲市出身。26年ぶりにOP戦が行われた皇子山は琵琶湖の対岸に位置し、少年野球時代の思い出がつまった球場だ。三上スポーツ少年団に所属していた小6時には、「4番・投手」で県大会を制した地。「(06年に改修して)イメージが全然違いますよ」。それでも、04年の教育リーグ以来の帰還に期するものがあった。両親と兄、多くの友人が観戦に来ることも聞いていた。「見に来てくれた人たちのためにも、打ちたいですね」。試合前の打撃練習では、通常の1.5倍の12分間も打ち込んだ。意識しないように心がけても、自然と力が入った。 三回の第2打席は初球を左翼に高々と打ちあげたが、フェンス手前で失速した。3打席連続凡退で迎えた八回二死一、三塁は期待を一身に集めるも、結果は四球。満員御礼1万1543人が漏らすため息を背に、一塁に向かった。決めたかった−。でも、その落胆ぶりがうれしくもあった。背負っているものの大きさを改めて知った。 「結果をもっともっと出していきたいですね」 絶対、右翼は譲らない。決意を新たに、背番号51は胸を張って故郷をあとにした。 [ 2008/3/9 8:01 更新 ] |