2008.03.14 Friday
練習試合(甲子園)T−D 2008.3.13.
3四死球も粘投!阪神・下柳3回0封、ベテラン健在をアピール
サンケイスポーツ - 2008/3/14 8:02 (練習試合、阪神10−1中日、13日、甲子園)今季も粘りで勝負しまっせ! 阪神・下柳剛投手(39)が13日の中日戦に先発し、3回2安打無失点。3四死球と制球に苦しみながら、要所では本領を発揮した。有力視される4月1日の広島戦(広島)の先発へ向け、ベテラン健在をアピールした。 思うようにボールが投げられない。マウンドで何度も首をかしげた。絶好調にはほど遠い状態。それでもゼロが並ぶ。下柳の老練の技が光った。 「何もございません。調整は順調? まだまだ」 二回は先頭の平田にストレートの四球。二死一塁からは、上田に死球を与え、藤井も四球で歩かせた。思わず苦笑い。それでも、最後は荒木を変化球で遊飛に仕留めて窮地を脱出。三回はデラロサ、李炳圭、中村紀をピシャリと3人に斬った。 昨年10月13日のクライマックスシリーズ第1戦(ナゴヤD)以来の対戦。四回途中3失点で降板した苦い記憶が甦る。屈辱をぬぐい去るために、要所で意地を見せた。 「走者をだしてから粘ってたし、その辺はさすがシモらしい」 3回を投げて2安打無失点3四死球。不調でも試合を壊さない相棒に、矢野はねぎらいの言葉をかけた。「ボールが高いし、ばらついていた。けど、ストレートに力はあったよ」と久保チーフ投手コーチ。岡田監督は「今はまだイニングを投げているだけという感じやな」と今後の調整に期待を寄せる。ベテラン左腕に対する信頼は崩れていなかった。 昨季は開幕投手を務めたが、今季はその座を安藤に譲る。照準は4・1の広島戦(広島)。中6日で4・8には中日戦(甲子園)も控える重要なカード初戦。その仕事場を託される意味は大きい。期待に応えるべく、ここからの最終調整で左腕に磨きをかける。 [ 2008/3/14 8:02 更新 ] |